ヒアルロン酸は、保水や潤滑といった役割を担う成分です。

加齢により体内での産生量が低下すると皮膚の潤いやハリが失われていきますが、外部から補うことでこれらの改善が期待できます。

ヒアルロン酸はもともと人体内に存在している物質のため、肌へのなじみがよく、アレルギー反応を起こしにくいという特長があります。

体内のヒアルロン酸は構造的には1本の糖鎖ですが、これを人工的に加工（クロスリンク）したものが製剤化されており、立体的なボリューム形成にも対応できるようになっています。

具体的には、皮膚の保湿を目的とした用途以外に、しわを目立たなくする注入、額を丸く整える、鼻筋を高くする、顎やフェイスラインをシャープに整える、唇にボリュームを持たせる、といった目的で使用されます。

ヒアルロン酸製剤の注入は、施術者の美的センスやデザイン力が問われる施術です。

注入量が過剰であれば不自然になり、適切な層に注入できなければ血管塞栓や凹凸といったリスクを生じることがあります。

当院では、顔面の解剖学およびヒアルロン酸製剤の注入に精通した医師が、患者様のお顔の全体のバランスを評価し、適切な製剤・注入量をご提案いたします。

①ジュビタームビスタ（Allergan社/米国）

世界的にもNo.1のシェアを誇るアラガン社製品で、2001年にCEマーク（欧州安 全規格）、2004年に米国FAD（食品医薬品局）の承認を受けています。日本国内でも初めて厚生労働省の承認を受けた安全性の高い美容医療のヒアルロン酸です 。

【VYCROSSシリーズ】
独自のVYCROSS技術により、高分子量と低分子量のヒアルロン酸を組み合わせて分子間の架橋構造を高め、分解されにくく、持続性の高い製剤となっています。

製品ごとに硬さが異なり、用途に応じて選択できます。

ボルベラ

シリーズ中最も柔らかく、唇や涙袋など皮膚の薄い部位に適しています。

ボリフト

柔らかさと弾性のバランスに優れ、自然なボリューム形成に適します。

ボリューマ

比較的硬めで、深いしわやくぼみ、こけた部位のボリュームアップに有効です。

ボラックス

最も新しい製剤で、立体構造の保持に優れており、輪郭形成に適しています。

②Fineha（ピネハ/HANS Biomed社・韓国）

韓国のHANS Biomede社の製剤ですが、ヒアルロン酸そのものは日本国内で生産されています。

Allerganの製剤に比べて価格が抑えられており、「まずはお試しで施術をうけてみたい」という方に適した選択肢です。

ただし硬さのバリエーションが少なく、涙袋・鼻・顎などの部位には適応外となることもあります。当院では本製剤のみ、0.5cc単位での注入も対応可能です。

③CHAEUM（チャウム/Hugel社・韓国）※新宿院限定

韓国で広く使用されているHugel社製の製剤です。

部位に応じて硬さを選択できる点はAllergan社製と同様ですが、注射器（シリンジ）の構造上、涙袋など繊細な注入を要する部位への注射には不向きとされています。

費用面ではFinehaとVYCROSSシリーズの中間程度で、特定のメーカーにこだわりがない方にとってバランスの良い製剤です。

ヒアルロン酸注入の料金

※ジュビダーム

アラガン（ジュビダーム）ボリューマXC

1本

¥98,000

アラガン（ジュビダーム）ボリフトXC

1本

¥98,000

アラガン（ジュビダーム）ボルベラXC

1本

¥98,000

アラガン（ジュビダーム）ボラックスXC

1本

¥98,000

※Fineha（ピネハ/HANS Biomed社・韓国）

Fineha

1本

¥45,000

※CHAEUM（チャウム/Hugel社・韓国）
※新宿院限定

CHAEUM

1本

¥66,000

※ベロテロソフト

ベロテロソフト※代官山院限定

1本

¥98,000

※ヒアルロン酸溶解

ヒアルロニダーゼ

1本

¥33,000

ご希望の治療部位をお伺いした上で、適切な製剤・硬さ・注入量をご提案いたします。

注入部位によっては、安全性を高めるためにカニューレ（※別料金）を使用する場合があります。

注入部位は原則メイクを落として頂きます（メイク直しをご希望の方は、お化粧品をご持参下さい）。

ヒアルロン酸製剤には局所麻酔成分が含まれていますが、痛みがご不安な方には、局所麻酔・ブロック麻酔・笑気麻酔（※別料金）の使用も可能です。カウンセリング時にご相談下さい。